ko-kaブログ

ただ書きたいだけ。

新言語秩序から見るamazarashi というバンド。

 

 

amazarashiを聴いている奴は基本鬱

ということを言われるので

そんなことはないと

今回発売されたライブDVDのレビューをしながら

amazarashi というバンドの核心に迫っていこうと思う(無理)

 

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"私が私を語るほどに

私から遠く離れてしまうのは何故でしょうか?"

 

 

真っ暗な会場に検閲された独白が流れる。

 

 

この1行目はパワーワードすぎる。

意味がわかりすぎる。

赤ちゃんが生まれて初めて話す言葉が

「パパ」か「ママ」

であるように

自分を近眼で見つめすぎた人は

この言葉で胸を射抜かれることだろう。

 

 

と、自分で例えを用いたくせに

ちょっと何言ってるのか自分でもよくわからない。

 

まあ、いいだろう。

 

 

 

「開演」の文字がスクリーンに映し出され、いよいよ、

amazarashi LIVE 朗読演奏実験空間 新言語秩序

が開演する。

 

オープニングは「ワードプロセッサー」

初っ端の最大音圧で会場全体がまるで異空間に飛ばされたかのような感覚に陥る。

ここが現実であって現実ではない場所だと認識させられる。

シャッター街の路地 郊外の鉄橋

 背後霊が常に見張っている

 

現実も空想も等しい重さで 鉛となり降りしきりその胸に空いた風穴

そこからあんたの白けた明日ってやつが見える

 

歌うなと言われた歌を歌う

話すなと言われた言葉を叫ぶ

 

 

引用し続けたら全て引用しそうなので

ここまでにしよう。

 

とにかく言葉が降ってくるのだ。

 

 

歌うなと言われた歌を歌う

 

 

これが物語と絶妙にリンクして、

 

 

 

あ、まだ言ってなかった。

 

 

このライブでは

事前に配布されたアプリに物語が載せられており、その物語と共にライブが進んでいくのである。

 

 

できることなら物語の世界に入りたい

と常日頃思っている僕には夢のような

ライブである。

 

 

が、しかし、この物語は

言葉が規制され、検閲される

ディストピアなのだ。

 

 

 

と言っても僕はディストピア大好きなんだけどね。笑

あぁ、素晴らしい新世界

 

 

はい、話を元に戻します。

 

 

と思ったけど、この調子で書いていったら1万文字は軽く超えそうなので

書き方を変えなくては。

 

 

ただなーあれもこれも紹介したいんだよなー。

 

 

ということで、ここから超速振り返りレビューが始まります。

 

 

2曲め

リビングデッド

このライブの為に書き下ろされた新曲

 

報われない願いをくべろ

叶わなかった夢をくべろ

遂げられない恨みをくべろ

死に切れなかった夜をくべろ

 

検閲済ミュージックビデオ

https://youtu.be/JtcyvtepPiU

 

検閲解除済ミュージックビデオ

https://youtu.be/TSncomnvyfc

 

3曲め

空洞空洞

こちらも1曲目同様地方都市のメメントモリ収録曲ですね。

 

君の骨は拾えないぜ この命使い果たすまで

それを使命と呼ぶんだよ そんな訳ねぇよ 空洞空洞

 

夢、希望も恨みつらみも 「君に会いたい」も「くたばれ」も

詰め込んだ火炎瓶で 世界ざまあみろ 空洞空洞

 

 

空洞ですねー。(伸びしろですねー風に)

 

 

4曲め

季節は次々死んでいく

 

1番抽象性のある曲だと思います。

大好きです。

 

https://youtu.be/wtJcLWeY114

 

はーい。次。

 

 

で、ここで物語の第1章を秋田さんが朗読するんです。

あの声で朗読されたら堪らんですよ。

 

僕と声帯交換してください。(黙)

 

 

ここで僕は再び気づいた。

これを書き終えたところで

全て見る人はいるのだろうか?

 

否、綺麗な言葉じゃ言い切れないことばかりの毎日だー!

 

あ、違う。

 

↑これわかった人は神代と趣味が合うでしょう。w

不可思議ですねー。

 

違う。

 

 

そうじゃない。

 

お願いだー!脱線しないでけろー!!!

 

 

 

(休)

 

 

 

色々と考え、選考を重ねた結果、

全て書いても見る人はいないということが

判明致しました為、

最後まで飛ばすことと致しました。

 

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日本武道館で実際にライブを見た身としては、

ここまで珍しく僕は泣かなかったんですねー。

 

いやー、大人になったなー

と思いましたよ。はい。

 

 

 

そして物語もとうとう佳境に

事前に配布された第4章が消え

真・第4章が新たに現れる。

 

ここで「私」の心は極限まで揺らぎ

とうとう

「殺したはずの言葉」を吐き出す。

 

 

そして

シングル封入時には検閲がかかり聴けなかった

「独白」が始まる。

 

 

「私が私を語るほどに

   私から遠く離れてしまうのは何故でしょうか?」

 

身を投げた漆黒の太陽が 遺言のごとく焼き付けたひと夏の影絵は

トイレの汚物入れの中で真っ赤に滲んで泣きじゃくるばかりです

 

ひぐらしの声 夕涼み 恋占いはフルスモークのハイエースに連れ去られた

精霊は事件性にも宿るか 底なし沼の水面にたかる虻達の祈りが 被虐者の呪いか

 

 

この独白、とにかく詩が素晴らしすぎる。

僕なんてあと2000年生きてもこんな詩は描ききれない。

 

 

「言葉にならない」気持ちは言葉にするべきだ

「例えようのない」その状況こそ例えるべきだ

「言葉もない」という言葉が何を伝えてんのか 君自身の言葉で自身を定義するんだ

 

喜び 悲しみ 怒りだとか憎しみ

かつての絶望が残す死ぬまで消えない染み

それが綺麗な思い出まで侵食して汚すから

思い出も言葉も消えてしまえばいいと思った

言葉は積み重なる 人間を形作る

私が私自身を説き伏せてきたように

 

一行では無理でも十万行ならどうか

一日では無理でも十年を経たならどうか

 

 

溢れ出した言葉

とにかく全てがグサグサと刺さる。

 

全てが脳の奥の奥、身体中の細胞ひとつひとつに突き刺って、、、

 

 

結局泣くんかーい!

 

 

ってなったわけだ。笑

 

 

 

さあ、これでわかっただろう?

 

何?結局何が言いたいのかよくわからないって?

 

いいだろう。

 

 

1つだけ僕に言えることを言おう

 

 

amazarashiというバンドの武器は

秋田ひろむの描く歌詞なのだ。

 

彼の言葉は他の人と比べて決定的に

「言葉の密度」が違う。

 

彼の言葉には言葉という単位を超えた

言葉以上のものがパンパンに詰まっている。

 

だからこれほどまでのめり込んでしまうのだ。

 

「詩」という観点からいうと

僕の大好きなミスチルでさえ

敵わないと思っている。

 

本当にそのくらい彼は言葉に対して真摯なのだ。

 

このライブの為に作った曲で「月が綺麗」という曲がある。

 

その中の一節

僕は時間を言葉で測る 千文字過去は捨てて行く

一万文字疎遠の彼とは 飲みにでも行かなきゃ足らないから

 

からも、彼の言葉に対する向き合い方、言葉が大好きなことがわかるでしょ?

 

 

 

それだけわかってくれれば

もう僕にいうことはない。

 

 

 

 

こんな文章がかきたかったわけではないんだけどなー。

 

もっと上手く伝えられたらと常日頃思っております。笑

 

 

まあ、これでわかんなかったら一度ライブに行くかDVD買って見てみなさい。

 

それが一番早い!www

 

 

 

まあ、そういうことだ!

 

 

朗読演奏実験空間 新言語秩序 Trailer

https://youtu.be/YVwIEBABYDA

 

この物語はフィクションであり、実在する事件、団体、人物との

いかなる類似も必然の一致だ

だが現実の方がよっぽど無慈悲だ